ご自身で訪問診療クリニックを設立された後も引き続きhomisをご利用いただいているソライロ在宅クリニックの堀米先生に、導入の背景や効果についてインタビューをさせていただきました。
homis導入前 |
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homis導入後 |
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スタッフ
homis導入前の状況についてお聞かせください。以前はどのようなカルテを使用されていたのでしょうか。
堀米先生
以前勤務をしていた訪問診療をメインに行っているクリニックでは、紙カルテを使用していました。別の病院で電子カルテを使用していたこともあったのですが、クラウド型ではなかったので使いづらさを感じていました。どちらのカルテにも不便さを感じていたため、前職である病院附属の在宅診療所の立ち上げを任されるにあたり知り合いの先生方から話を聞いているときに、クラウド型で家でも見られる電子カルテがあるという情報を聞いたのが、homis導入のきっかけです。
スタッフ
紙カルテやオンプレ型の電子カルテを使用されていたのですね。その当時、どのような業務上のお悩みを抱えていらしたのでしょうか。
堀米先生
往診の際に紙カルテを持って行き、その場で患者さんの症状や処方薬のことなどを書き込んでいました。基本的には夜間のコールも私が取っていたのですが、365日毎日電話を取るというわけにはいきません。自分で対応ができない日は、当直の先生に「このような症状で、この薬を飲んでいます」というような情報を口頭でお伝えするのですが、その方法だと覚えていられない細かい情報がどうしても出てきてしまいます。そのため、小さい紙で患者さんの処方薬などの情報を書き込むためのリストを自前で作り、その紙を持ち歩いていました。毎月少しずつ情報が変わるので、そのたびにリストの内容も自分で更新し当直の先生にも既往症などの細かい情報を伝えられるようにしていましたが、とても大変な作業でした。
また、医師同士の連携が上手く取れていなかったころは患者さんに同じ質問をしてしまうことも多く、「聞いていないのか」というクレームをいただくこともありました。引き継ぎの先生に電話で診察内容は伝えていましたが、それでもすべての内容を伝達できるわけではありません。こちらで記入したカルテの内容にすべて目を通してもらえなくても、カルテの確認を頼みづらいということもあり、自分の業務が増えて休めなくなる、という状況でした。とりあえず行かなければならないという状況のときは、患者さんの病歴をよく把握する時間もないまま行くこともあり、そのような場合できることが限られてしまうと感じていました。
スタッフ
利用期間が長い患者様ほど情報が増えていくので、紙カルテでの対応は大変だったと思います。homisの導入後、状況はどのように変化しましたか。
堀米先生
以前は当直の先生と直接お話をすることもできず、診察時の様子を確認することができませんでしたが、homisを導入したことで実際に診察をされた先生が記入したカルテを見ることができるようになりました。逆に自分が記入したカルテの内容も当直の先生に見てもらえるようになったため、翌日の引継ぎもスムーズになり、医療の質も上がったと感じています。
きちんと伝えたつもりでも、どうしても忘れてしまうということはあるのですが、どこでもカルテが確認できれば発生を防ぐことができるので、そのような側面でも導入してよかったと思っています。また、日中と夜間で連携できていると、情報が点と点ではなくつながった状態になっているため、「昨日はこうだったから今日は少し処方を変えてみよう」というような作戦を練るにあたってもとても助かっています。
これまでは手書きで対応していた紹介状の作成がhomis上でできたり、その他請求書などの書類の作成や統計を取ることもできたりとさまざまな機能がついている点にメリットを感じています。いろいろな事務作業を飛行機の待ち時間などでも進めることができるのが嬉しいですね。
スタッフ
「医療の質が上がった」というお話がありましたが、どのような点でそれを感じていらっしゃいますか。
堀米先生
医療者側の連携が取れていることは、患者さんの安心にもつながると感じています。訪問診療を利用されている方は慢性疾患の方や高齢の方が多いこともあり、不安を強く感じている方が多い上、診察の際は自分の家に他人が入ってくるというストレスもあります。以前は簡単な報告しかできていなかったのですが、現在は他の医師や看護師が訪問した際の情報も確認できるので、より詳しく「昨日はこうだったんですね」というお話ができるようになりました。以前より連携が取れるようになったことで、患者さんからも「本当にきちんと見てもらえているんだと感じる」というお言葉を多くいただくようになりました。
前職の在宅診療所では同じ法人内に訪問看護ステーションもあったのですが、ステーションの看護師さんにも私が書いたカルテを見てもらうことができたので、処方の変更なども把握してもらうことができ、とても助かっていました。
スタッフ
当社とのやり取りなどで、印象に残っていることなどありましたらお聞かせください。
堀米先生
クリニックを立ち上げて医療事務も自分でやるとなった際、レセプトについてもサポートしていただいたり、業務外のことについてもお電話で何度もご相談させていただきました。お電話でのご相談でも身近な人がサポートしてくれているような感覚で、とても心強かったです。micsさんのおかげで今があるといっても過言ではありません。また、homisはORCAとの連携がしっかりされていて請求業務がスムーズにできています。当クリニックでは訪問看護も行っているのですが、こちらの請求も一括で行うことができ、とても助かっています。
スタッフ
貴院の今後の展開の中でhomisに期待することや、homisの導入を検討されている方へのメッセージがありましたらお願いいたします。
堀米先生
他の電子カルテも使ったことがあるのですが、見やすさ、すぐ使いこなせる簡単さなどにおいて、私はhomisがダントツで使いやすいと感じています。ぜひ他の先生にもおすすめしたいですね。
クリニックとして、これからは訪問看護を充実させていきたいと考えています。大手のクリニックは大手としてできることがたくさんあると思うのですが、私たちはよりきめ細やかな医療を届けたいと思っています。
現在話題になっているマイナンバーカードの件など、個人のクリニックでは変化についていけないことも多いので、そのように何か変更があった際に都度サポートをしていただけるとありがたいなと思います。
スタッフ
homisの機能をたくさんご活用いただきありがとうございます!今後も引き続きサポートをさせていただければと思います。本日はありがとうございました。