医療法人おひさま会

医療法人おひさま会様

医療法人おひさま会

2006年に訪問診療クリニックを開設後、紙カルテ、オンプレミス型カルテと様々なカルテ運用をされてきた医療法人おひさま会の山口先生にインタビューさせていただきました。homisをご利用いただいた導入背景や効果についてお話いただきました。

homis導入前
  • 多職種の取り組みが共有されにくい
  • クリニック間での情報共有が十分出来ない
  • 夜間オンコール対応時の情報共有が課題であった

homis導入後
  • チーム医療が自然と推進された
  • 複数の医療法人での運営もスムーズになった
  • 夜間オンコール対応時の情報共有課題が解消した

スタッフ

homis導入前の状況についてお聞かせください。以前はどのようなカルテを使用されていたのでしょうか。

山口先生

少し前に遡りますが、私がクリニックを開業したのは2006年になります。その当時はクラウド型の電子カルテは世にありませんでした。当時どのようにしていたかというと、紙カルテで記録して、訪問時には患者さんの情報を頭の中にとどめて対応していました。50名程度であればその対応で出来ていましたが、それ以上になると効率的な記録ができる方法が必要になるので、当時販売されていたオンプレ型カルテを導入して対応してきました。患者数が増えると一人一人の処方情報について整理されている必要があるので、電子カルテの有効性を感じましたが、訪問診療の場合はオンプレ型では基本的にはクリニック内でしか患者情報を確認出来ませんので、クラウド型の電子カルテが必要だと感じていました。
紙カルテの時を思い返すと、私と医療事務さんで連携して、訪問診療時に電話で患者情報について確認をしたり、処方箋を貼り付けた手帳を作成・持参して訪問に出ていました。夜間の対応時に紙カルテで運用していると患者情報を持ち帰らないといけないので、患者数が増えると基本的には難しくなります。150名程度が一人で見れる限界なんじゃないかなと思っています。

スタッフ

紙カルテやオンプレ型のカルテを使用されていたのですね。クラウド型カルテの導入によって感じた成果について教えていただけますでしょうか。

山口先生

紙カルテやオンプレ型カルテでは患者情報を持ち出すのにそれぞれ制約が発生します。クラウド型カルテはその制約がなくなることが一番大きな成果だと思います。オンプレ型カルテを使用しているとき、モバイル端末に情報を移行して一部患者情報は訪問時に確認ができるのですが、診療に活かせる情報としては不十分でした。訪問診療では、診療場面以外のところで発生する患者さんとのコミュニケーションや多職種との連携が非常に重要になります。クラウド型カルテに切り替えたことで、そうした診療に活かせる重要な情報を訪問に出ている中でも確認できることが大きなメリットだと思います。

気になることがあって、電話をかけてきてくれた内容やスタッフの対応に関する内容などのカルテやレセプトに直接関係のない情報が診療において非常に重要になると私達は考えていて、その重要な情報を一元管理できるところが非常に良いと思いました。

元々私達はオンプレ型カルテを使用していた頃から、こうした診療に活かせる様々な情報を管理できるように自前で記録システムを合わせて設計していました。2つの記録システムがあって、それを転記するようにして運用を当時はしていました。

スタッフ

ありがとうございます。現在では様々なクラウド型カルテがありますが、その中でhomisを選んでいただいた理由について教えていただけますでしょうか。

山口先生

10社ほどのカルテベンダーさんとお話をさせていただきました。その中でhomisに出会いましたが、話を聞くと同じような課題感を感じて開発されてきた背景があったので、良いのではないかと感じました。私達も自前で開発してきた経緯があるので、その課題感が共有できたことが大きかったと思います。一つの法人で複数のクリニック運営をしている医療法人が運営しやすくなっていることも魅力でありました。実際に、在宅医療を展開している大手の医療法人さんが導入されていることもあって、安心して導入できるのではないかと感じて選びました。

また、今後もhomisを進化させていきたい、というお考えを伺って今後より良くなっていくだろうという期待が一番大きな選択理由だったかもしれません。

スタッフ

たくさんのカルテから選んでいただき、ありがとうございます。homisに切り替えて印象に残るシーンはありますでしょうか。

山口先生

homisに切り替えて良かったことは、チームで診療する感覚が強くなったことです。患者情報の一覧性が高く、職種別に記載されている情報が自然に確認できるので、チーム全員で確認するカルテという感覚が生じやすくなっていると思います。

クリニックごとで対応ルールや、カルテメモ、処方箋などはそれぞれの専門職が記載することが多いと思いますが、患者画面で一覧化されているので、各役割がわかりやすくなりました。私達は対応ルールは全員で、カルテメモはソーシャルワーカーが記載し、処方は医師が記載するということにしているのですが、心理的に自然とチーム医療ができている感覚があります。

私達は法人として、homis運用のガイドラインを策定して、クリニックごとで運用ルールを設けて運営しています。主にチェックリスト化してhomisの機能を網羅的に使用できるようにしています。そうすることで、全体感を捉えることができて、診療の質向上や教育への活用にも活かすことができていると思います。

実際に多職種スタッフからも感想を聞いてみたのですが、例えば、ソーシャルワーカーからは「記載できる場所が充実しているので満足している」という感想や、ナースからは「経過の把握がしやすく、コメディカルが関わりやすい」という感想がありました。

在宅医療ならでは、という要素を押さえているのがありがたいと思います。外来と違って記録情報が多くなってくると思うので、カルテが時系列で見れたり、検索ができるところや対応ルールが一覧性高く表示されているところが多い情報を要約して整理しやすいと思います。
その他はスケジュール機能やテキストベースで自由さを持って記録できることも良いところだと感じています。

スタッフ

貴院の今後の展開の中でhomisに期待することや、homisの導入を検討されている方へのメッセージがありましたらお願いいたします。

山口先生

医師一人で対応していたとしても、複数のクリニック運営をしていたとしても、応用力の高いカルテではあると思います。大規模クリニックでは人気があって、24時間体制で在宅医療の対応ができるという点については使いやすい仕様になっていると思います。今後チーム医療を推進していきたい、複数のクリニック運営をしていきたい、と考えられている方はすでに実績も豊富なので、安心して導入してもらえると思います。

インタビューにご協力いただいたクリニック

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兵庫県神戸市垂水区旭が丘1丁目9-60

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