クラウド型電子カルテとは?メリット・デメリットやオンプレ型との違いを解説!

クラウド型電子カルテとは?メリット・デメリットやオンプレ型との違いを解説!

この記事はこんな方におすすめ

―訪問診療クリニックの開業をお考えの方
現在お使いの電子カルテから乗り換えをお考えの方
―「クラウド型」聞いたことはあるがよくわからないという方

この記事を読むとこうなります

「クラウド型」とは何かがわかる
訪問診療に「クラウド型電子カルテ」が欠かせないことがわかる

「電子カルテを探していて『クラウド型』という言葉をよく目にするが、結局なんのことなのかよくわからない…」という方、いらっしゃるのではないでしょうか。

今回は「クラウド型電子カルテ」について、そのメリットとともにわかりやすく解説していきます。
訪問診療クリニックを開業予定の方、現在のカルテからの乗り換えをお考えの方、是非お読みください。

「クラウド型電子カルテ」とは

2020年の厚生労働省の調査(※)によると、電子カルテの普及率は一般病院で57.2%、一般診療所では49.9%と年々増加しています。
その中でクラウド型電子カルテを導入する病院・クリニックも増加しており、今後電子カルテの主流となることが予想されます。
(※)厚労省,医療施設調査,https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000938782.pdf

「クラウド型電子カルテ」とは、インターネット回線を通じて提供される電子カルテのことです。
「クラウド」という名称は、IT業界使われているシステム構成図でインターネットなどの外部のネットワークを雲(cloud)で表していることに由来しているようです。

これまで主流であった電子カルテは「オンプレミス型」といい、院内にサーバーや専用端末を設置して使用するもので導入時にコストも手間もかかるものでした。


2010年厚生労働省より「診療録等の保存を行う場所について」の一部改正が通知されたことで、それまで医療機関やそれに準ずる場所で管理する必要があった電子診療録が一定の基準を満たした企業のサーバーでも管理が認められるようになりました。いわゆる「医療分野におけるクラウドサービスの解禁」です。ここでクラウド型電子カルテも登場しました。
いまやクラウド型電子カルテは多くのメーカーから販売され、医療業界には欠かせないツールとなっています。

クラウド型電子カルテのメリット

クラウド型電子カルテは、それまで主流であったオンプレミス型電子カルテと比較して数多くのメリットがあり、多くの病院やクリニックで採用されています。

初期導入費が安い

クラウド型電子カルテは院内にサーバーを設置する必要がなく、サーバーの購入費やリース代がないため初期導入費用が低く設定されています。一般的に必要とされる5年ごとの買い替えも必要がなく、導入・維持コストを低く抑えることができます。

短期間で導入できる

インターネットが使える環境であればどのデバイスからでもすぐに使えるため、専用のソフトや端末を用意する必要がなく、導入の手間がかからず短期間で導入できます。分院開設の場合もスムーズに導入できます。

どこからでも、どのデバイスからでも使える

先ほど解説した通り、インターネット環境があればアクセスできるため、訪問先はもちろん、自宅や出張先などからでも使うことができます。端末もPC、スマホ、タブレット問わず使うことができます。クリニック外でカルテを使うことの多い訪問診療にはもはや欠かせないツールと言えます。

自動でバージョンアップされる

診療報酬などの改訂や機能の更新もメーカー側で随時行っており、自動でバージョンアップされます。使用する側で更新作業や手続きを行う必要がなく、常に最新の状態のカルテを使うことができます。

サポートの対応が早い

オンプレミス型は院内にサーバーがあるため訪問でのサポートになる場合も多く、何かあった時の問題解決に時間がかかることも多くありました。クラウド型の場合はリモートでサポートできるため、解決までのスピードが早い傾向にあります。

災害などの緊急時にも安心

データは企業のサーバーで管理されているため、バックアップ体制もあり災害などの緊急時にもデータ消失の心配がありません。

セキュリティも安心

クラウド型は外部サーバーに情報を保管しておくため、情報漏えいが心配と思われるかもしれませんが、企業では堅固なセキュリティのデータセンターで情報を管理しています。院内や端末に個人情報を残しておくリスクを考えると安全といえるのではないでしょうか。詳しいセキュリティ対策についてはメーカーごとに異なるため、カルテ選びの際のポイントにしてみてください。

地域連携にも活用できる

電子カルテによっては、地域で連携している多職種と情報共有できる機能があるものもあります。インターネット回線を使用しているクラウド型だからこそ、外部との情報連携も可能となります。在宅医療向けクラウド型電子カルテ「homis」も地域の多職種と電子カルテを通じて情報共有できる機能があり、患者様に関する情報共有や薬剤の疑義照会などが可能です。

関連するWEBサービスとも連携できる

近年、オンライン診療システムやスケジュール管理システムなどさまざまなWebサービスが登場しています。クラウド型電子カルテはこのようなWEBサービスとの相性がよく、連携サービスを持つカルテも多くあります。

このように多くのメリットがあり、在宅医療にはもはや欠かせないツールと言えます。細かい機能はメーカーによって異なりますので、実際にデモで試して確認しましょう。

クラウド型電子カルテのデメリット

多くのメリットがあるクラウド型電子カルテですが、デメリットもあります。これらを理解した上で検討を進めましょう。

オフラインでは使えない

インターネット回線を使用したカルテのため、オフラインでは使用することができません。回線トラブルに備えて、モバイルWifiやスマホのテザリング機能などを用意しておきましょう。
在宅医療向けクラウド型電子カルテ「homis」はオフラインでも入力が可能です。(オンライン環境で保存いただければオフライン中の入力内容も保存されます)

カスタマイズはできない

オンプレミス型とは異なり、自由度の高いカスタマイズはできません。しかし、クラウド型では診療報酬改訂や機能のバージョンアップは自動で行われるため、日々使いやすく進化し続けるカルテを使うことができます。

訪問診療向けクラウド型電子カルテなら「homis」がおすすめ

「homis」は多くの在宅医療専門医とともに開発した在宅医療用クラウド型電子カルテです。運営会社であるメディカルインフォマティクスは在宅医療機関の経営支援に特化したコンサルティング会社です。

電子カルテを中心に在宅医療にかかわるレセプト代行、事務代行、開業・承継支援、経営コンサルティング、訪問診療専門医師紹介業など総合的なサービスを提供し、在宅医療機関の経営をトータルでサポートできる点が特徴です。

電子カルテの導入だけでは解決できない課題も支援することが可能です。
理想の医療、効率的なクリニック運営を実現するために電子カルテの運営会社選びは非常に重要となります。

医療・介護レセコンとの連携

homisは日医標準レセプトソフトORCAと連携しており、ORCAのサポートもhomisの基本料金内で対応可能です。
また、介護保険請求には同じくORCA管理機構より提供されている「給管帳クラウド」と連携しており、医療と介護の算定・保険請求をワンストップで行うことが可能です。
医科と介護の保険請求から患者さんへの請求、明細書や領収書の発行、入金管理や未収金管理もhomisとORCAの一連の作業で可能なので、医療事務員の負担の軽減にもつながります。

簡単操作

カルテはシンプルな構成になっているので、操作も簡単です。カルテを事前準備することで、定期処方や次回の検査内容を備忘録として確認でき、当日の診療をスムーズに開始できます。処方内容も過去のカルテを引用して作成できるなど入力作業の最小化を実現しています。
また、書類作成はカルテの内容から自動引用することができます。
これにより充実した書類内容と、文書作成時間の大幅削減を両立しました。

【お客様の声】
「他の電子カルテも使ったことがありますが、見やすさ、すぐ使いこなせる簡単さはhomisがダントツです」

オフライン入力機能

オフラインでもカルテの入力や編集が可能です。

ヘルプデスクの対応に高い評価

導入後も手厚いサポートがあるのがhomisの特徴です。お客様からも丁寧でスピーディーなサポートに高い評価を頂いています。電子カルテとレセコンの問い合わせ窓口が同じため、幅広いご相談に対応しています。

【お客様の声】
「クリニックを立ち上げて医療事務も自分でやるとなった際、レセプトについてもサポートしていただいたり、業務外のことについてもお電話で何度もご相談させていただきました。お電話でのご相談でも身近な人がサポートしてくれているような感覚で、とても心強かったです」
「何かを質問したら本当にすぐ答えてくださるのでとても助かっています。ヘルプデスクの対応もとても良いということを、看護師や他の医事課も言っていますね。」

いかがでしたでしょうか。

クラウド型カルテを使うことで多くのメリットがあることをご理解いただけたでしょうか。今や多くのメーカーから販売されているクラウド型電子カルテ。まずはデモで試してご自身のクリニックにあったカルテを選びましょう。