―訪問診療クリニックの開業をお考えの医師の方
―開業を考えているが何から始めていいのかわからない
―開業までのおおまかなスケジュールを知りたい
―開業準備の前にまず考えておくべきポイントがわかる
―開業までのおおよそのスケジュールがわかる
「訪問診療クリニックの開業を考えているが、まず何をしたらよいかわからない」
このようなお悩みをお持ちの医師の方、いらっしゃるのではないでしょうか。
今回は訪問診療クリニックの開業準備の前に考えておくべきポイントについて解説していきます。
開業準備に必要な事業計画書テンプレートもダウンロードできます。ぜひご活用ください。
近年、「在宅医療」への需要はますます高まっています。
超高齢化社会の加速によって医療サービスが必要な高齢者が増加し、国としても在宅医療の推進が進められています。厚生労働省の資料(※)によると訪問診療料の件数は近年大幅に増加傾向にあり、在宅療養患者が増加していることがわかります。
(※)厚生労働省,在宅医療の現状について,令和4年3月https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000909712.pdf
患者側にとっても、医療サービスを受けながら住み慣れた我が家で過ごすことを選択する人が増え、在宅医療の選択肢が広がっています。
近年ではCOVID-19の蔓延により、通院や入院による感染のリスクや入院中の面会中止などから在宅医療を選択したケースも多く見られました。
このような情勢の中、訪問診療クリニックの開業をお考えの医師の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
開業を成功させるためには押さえておきたい重要なポイントがあります。
患者さん・ご家族に対してどのような医療を提供したいのか、地域医療にどのように貢献していきたいか、など経営理念を明確化させます。
経営理念を決めたらそれを実現するための事業計画を策定していきます。
在宅医療を行うのはどのクリニックでも可能で、外来診療と組み合わせて開業することも可能です。しかし在宅医療を専門とする「在宅療養支援診療所」として認められると診療報酬の点数も高くなり、収益につながります。
開業にあたっては「在宅療養支援診療所」も視野に入れて検討しましょう。
「在宅療養支援診療所」の施設基準は以下の通りです。
24時間体制の確保など厳しい基準となりますが、在宅医療においては重要な要素になりますのでこちらの施設基準も検討に入れて進めましょう。
厚生労働省保険局医療課「令和4年度診療報酬改定の概要」(2022年3月4日版)https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000920430.pdf より引用
在宅医療を行っていくには、その地域の病院、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所、施設などとのネットワークが欠かせません。
スムーズな連携による在宅療養支援はもちろん、患者さんの紹介を受ける際にもネットワークが重要になります。
「24時間体制」や「特定の分野の専門性の高さ」など他院と差別化できるPRポイントを考えます。このPRポイントは患者さんへの発信だけでなく、患者さんを紹介してもらう地域の連携機関へも発信しましょう。
在宅医療では、書類作成業務が多い上、患者さん宅への移動時間もあるためにシステムを活用して業務効率化を図ることは最重要課題となります。電子カルテをはじめとするシステムの選定は開業を成功させる鍵となりますので、開業1年くらい前から選定を始めるのがよいでしょう。無料でお試しできるシステムも多いので気になるシステムにはどんどん触れて情報を収集していきましょう。
開業までのおおまかなスケジュールをご紹介します。開業までは1年から1年半の準備期間を想定してスケジュールを立てていきます。
まずは経営理念やコンセプトを明確化し、開業時期を決定します。開業準備には1年~1年半の期間を想定してスケジュールを立てていきます。
経営理念を実現させるための具体的な事業計画を策定していきます。事業計画書は資金調達やクリニック運営の柱となるものです。こちらにテンプレートもご用意しておりますのでぜひご活用ください。
事業計画書を作成し、借入金額が決まったら金融機関との交渉を開始します。
事業計画書を作成して具体的なイメージができたら開業するエリアの調査を行います。エリアの推定患者数や競合となるクリニックなどを分析し、1日あたりの想定患者数を算出します。その後物件選定を行い、賃貸借契約を結びます。
開業にあたっては管轄する地域の保健所との事前協議が必要です。保健所へは図面を持参し、開業時期や場所を伝え、今後の手続きに必要な書類をもらいます。また、開業1か月前頃には保健所へ「診療所開設届」を、厚生局へは保険診療を行うための「保険医療機関指定申請」を行います。医師会に加入する場合は事前に管轄の医師会事務所に相談に行きましょう。
開業する物件が決まったら、内装工事に入ります。選定した施工業者が設計を行った後、着工となります。
内装を決定する際に、スペースや導線も考慮して医療機器を選定していきます。電子カルテを導入する場合は早めに選定を始めましょう。業務効率を大きく左右する電子カルテは、ぜひデモを試してから選定することをおすすめします。
事業計画策定時に計画したスタッフ(事務、看護師など)の求人を行います。必要に応じて求人サイト等を利用します。
集患のために、エリアやクリニックの特性に応じてホームページ、WEB広告、チラシなどの制作を行います。近年はネットで情報収集している患者さんやご家族が多いので、見やすくクリニックの特徴が伝わりやすいホームページを制作しましょう。
以上がおおよそのスケジュールです。
このほかにも様々な項目がありますので開業日に間に合うよう余裕を持って準備を進めていきましょう。
「homis」は多くの在宅医療専門医とともに開発した在宅医療用クラウド型電子カルテです。
診療現場における課題や気づきを“医師目線”でシステムにフィードバックし、在宅医が使いやすい電子カルテを追求しています。
運営会社であるメディカルインフォマティクスは在宅医療機関の経営支援に特化したコンサルティング会社。
電子カルテを中心に在宅医療にかかわるレセプト代行、事務代行、開業・承継支援、経営コンサルティング、訪問診療専門医師紹介業など総合的なサービスを提供し、在宅医療機関の経営をトータルでサポートできる点が特徴です。
>>homisの機能や料金など詳しくはこちら
インターネットが使える環境であればPC、スマホ、タブレットなどどの端末からでもアクセスし使うことができます。クリニックではパソコン、訪問先ではタブレット、自宅ではスマートフォンなどシーンに合わせて使い分けることができます。新たなソフトをインストールする必要もなく既存のインターネット回線でご利用いただけます。
カルテはシンプルな構成になっているので、操作も簡単です。カルテを事前準備することで、定期処方や次回の検査内容を備忘録として確認でき、当日の診療をスムーズに開始できます。処方内容も過去のカルテを引用して作成できるなど入力作業の最小化を実現しています。
また、書類作成はカルテの内容から自動引用することができます。これにより充実した書類内容と、文書作成時間の大幅削減を両立しました。
「他の電子カルテも使ったことがありますが、見やすさ、すぐ使いこなせる簡単さはhomisがダントツです」
「外来と違って記録情報が多くなるため、カルテが時系列で見れたり、検索できたり、情報を要約して整理しやすいです」
homisは日医標準レセプトソフトORCAと連携しており、ORCAのサポートもhomisの基本料金内で対応可能です。
また、介護保険請求には同じくORCA管理機構より提供されている「給管帳クラウド」と連携しており、医療と介護の算定・保険請求をワンストップで行うことが可能です。
医科と介護の保険請求から患者さんへの請求、明細書や領収書の発行、入金管理や未収金管理もhomisとORCAの一連の作業で可能なので、医療事務員の負担の軽減にもつながります。
基本マニュアルはもちろん、充実したFAQサイトもご用意しています。メールや電話での無償サポートもありますので気軽に問合せすることができます。
お客様の声
「クリニックを立ち上げて医療事務も自分でやるとなった際、レセプトについてもサポートしていただいたり、
業務外のことについてもお電話で何度もご相談させていただきました。
お電話でのご相談でも身近な人がサポートしてくれているような感覚で、とても心強かったです」
いかがでしたでしょうか。
開業準備は開業予定日を安心して迎えることができるようスケジュールに余裕を持って準備を進めることが重要です。
まずは気になるカルテの無料トライアルに申し込むのが第1歩です。
「homis」も無料トライアルを行っておりますのでお気軽にお申込みください。